月別アーカイブ: 2022年1月

お伝えしづらい要件ですが…

製菓材料の高騰が止まりません。
昨年一年間に私が使用している砂糖、小麦粉、チョコレートは2回も値上がりし、他にも色々と。
この3月、4月に何種類ものアイテムが更に値上がりすると見積りを年明け早々渡されました。

お店を始めて11年め。
何時も価格の設定は難しいと思いながら、悩みます。
この不便でわかりづらい場所を見つけ出して下さったお客様に、先ずは食べて頂いて、気に入って頂いて、リピートして頂かないとの思いがオープン当初から強く思ってきました。
原価計算もざっくりとはしますが、買いやすい価格を意識しています。
この10年で何度と無く材料の高騰によるダメージを受けても、全てが最高級とは言わないにしても材料の妥協はしたくない。
季節商品はそのつど見直して来ましたが、材料の高騰に見合う程の値上げには踏み切れず…
焼菓子の小袋に関しては、途中で新しく加わった物以外は一切値上げせずに来ました。

どんなに労働時間が長くて、きつくてもお菓子屋はお客様を笑顔に出来る誇りある仕事だと思っています。
ですがこれ程までにダメージばかり受けていると、自分が削られて心までも重くなってしまいます。

そんなモヤモヤを感じている時に、初めていらしてイートインされたお客様の言葉が刺さりました。
お菓子と珈琲を誉めて頂いた上での言葉です。
ガッポガッポ稼ぐじゃないにしても、お客様を幸せにする為には自分もゆとりが無いと…と。
10年間一度も値上げしてないなんてあり得ない…とも。

お菓子屋の仕事についたのが人より遅かった分技術や知識は未々と思っていますが、パティシエールとしても22年目になり成長する努力は今も続けています。
私のお菓子が良いと言って下さるお客様も随分増えました。
最近ではお菓子のクオリティーに対して買う方は嬉しいけど価格が安過ぎるとお叱りを受ける事もちらほら。
お客様が満足して頂けるお菓子を作り続け、この先もより成長して行く為には価格の見直しは必要と判断致しました。
10年間値上げしなかった物がある故に急に高くなった印象を与えてしまうかもしれませんが、ご理解頂き変わらずご愛用頂きたくお願い申し上げます。

この冬休み中にプライスカードの作り直しをしようと思っていましたが、全部は無理っぽい…です。
相変わらず追われる毎日です…
2月3日(木)から営業再開予定です。
3日は教室終了後、だいたい13:30頃～です。
よろしくお願い致します。

maison de fraise

毎年、この時期のクグロフは焼りんごです。
元々自家炊き渋皮栗のクグロフが終了後に始まり、1月下旬遅くともバレンタイン前にはチョコと木の実に変わる迄の短い期間の販売です。
その上1月はお店の冬休みも被るのでお客様の中にはご存知無かったり、食べ逃してる方も結構いらっしゃいます。

今シーズンは更に冬休みを長く頂いているので、年末年始用に1回焼いたっきりでした。

ありがたい事にクグロフは味が変わる度にお求め頂くコアなファンがいらっしゃいます。
焼りんごもお問い合わせ頂いていました。
そこで冬休み明けにお渡し出来る様にもう1回焼く予定にしています。
一度に出来るりんごの下処理に限りがあるので、数はそう多くありません。
「もし焼くならば…」と既にお名前を頂戴している方も複数いらっしゃいます。
ご予約優先。
ホール優先。
出来ればすっきりもらわれて行って、チョコと木の実に切り替えたいのでご理解下さい。
お試しサイズのカットは4個単位、若しくは他の方とホール1台分をシェア出来る場合にのみ受付致します。

例えば、「お試し2個希望、出来なければホール1台希望。」の方が先にいらっしゃれば、お試しサイズ希望の二番目の方は2個迄購入頂けます。

通常は携帯をチェック出来ない事も多く、確認もれがあってはいけないのでDMでのご予約は受け付けていません。

今回は冬休み中ですので焼りんごのクグロフに限りInstagramのDMで受付させて頂きます。
個人的にLINEつながっている方、仕事用のメールアドレスをご存知の方はそちらもご利用下さいませ。

数日中に返信が無い場合は、届いていない可能性があります。
再度、送って頂きたくお願い致します。

受付は1月30日(日)迄とさせて頂きます。

お渡しの日程は冬休み明けの2月3日以降。
決まり次第お知らせさせて頂きます。

焼りんごはオーブンでじっくり、じっくり水分を飛ばして何度も何度も混ぜながらキャラメル色になるまで火をいれています。
クグロフの焼成時間よりも、長く、長くオーブンを占領。
りんごのサイズにもよりますが、クグロフ1台にりんご2～3個位使っています。

先週、アッサンブラージュ カキモトでお食事を頂いて来ました。

blogは写真が4枚迄しか載せれないので、ここではお品書きだけで後はInstagramにあげますね。
@maisondefraise

普段は買い出しや銀行の用事の為に出た先で食事の時間帯になるからお腹を満たす為に外食しますが、なかなか改まっては難しく…
ましてや友人と予定を合わせるのは、自由にならず…

だから長いお休みを頂いた時はついつい予定を詰め込んでしまいます。

食事は18:00予約、京都まで行くのなら…
やはりここでも定休日が被って行けないお店にも行きます、当然。

予定外でしたがとらやさんで花びら餅とお薄も頂き、まったりと。
雪が積もった日でしたので、お庭が更に趣ありました。
数日で終わると聞いたら、他の上生菓子も素敵でしたが迷わずこの時期ならではのものを選びます。

今週は病院ウィークで血液検査もあるけど…
予定の組み方が反対だったなぁ…
病院の予約ありきで、隙間に入れて行くのでこんな事に。
だからと言って、止めれないんだよね…
焼菓子が朝と昼のご飯がわり生活がしばらく続く。

長めの冬休みを頂いています。
伝票と格闘中。
やってもやっても終わらない。
いい加減座りっぱなしでお尻が痛い。

とは言え折角のお休み、普段は時間が自由にならないのでなかなか会えない友人に会ったり、定休日が被ってて行けないお店に行きたいと思っています。

久々のフロイン堂。
初めて教えてもらったのは、製菓学校の時。
修行時代は西宮で一人暮らしだったのでもっと食べておけば良かったなぁと思うのですが、お菓子屋の安い給料では何を削るってやっぱり食費なんですよね…
食の仕事だから余りに貧しい食生活は駄目だと思うのですが、実家に帰った時に親が持たせてくれる食材で何とか乗り切る工夫をしていました。
休みが少なくて拘束時間も長かったのもあるけど、自分で勉強の為と思って購入するお菓子やパンは頻繁には買えなかったなぁと懐かしく思います。
拘束時間が長いのは今も変わらないけど…
経済的に自由にならないのは、店の経営優先なので今も変わらないけど…

フロイン堂は今も手ごねの生地を阪神淡路大震災を乗り越えた石窯で焼いています。
ブーランジェなんてフランス語呼びではなく、職人と呼ぶに相応しい店主は御年89歳。
手と空気で感じとって、生地のこね具合を判断されています。
小麦が香る、余計な物が一切入っていない食パンは軽くトーストして何も付けずに頂きます。
パンには何も付けない派。
くるみぱんは焼いてない日で残念。
でもずっと気になってたシュトレンを何年か越しで買えました。
少し熟成させた方が好き。
食べるのはちょっと先になります。

他にも色々行って、やらかしました。
しばらくは朝と昼のご飯は焼菓子だな…
贅沢だけど、身体には糖質と脂質の塊で良くないよね。
定期検診で血液検査あるのに…
仕事と言い訳しつつ…

友人のお店も何年ぶりにお邪魔出来たかな～
苺のティラミスは相変わらず美味しい。

一番長く勤めたお店に寄ったけど、顔見知りはもう誰もいない。
15年位前の話しだからね。
って考えるとお菓子屋歴もすっかり長くなったなぁ。
お茶したのに写真撮り忘れました…

明けましておめでとうございます。
昨年は不便な場所にも関わらず、多くのお客様にご来店頂きありがとうございました。
今年も変わらず、よろしくお願い申し上げます。

早々に年賀状を頂いた皆様、ありがとうございます。
毎年の事ですが、31日の仕事が終わって夜中に書いて元旦の朝方に眠るのですが…
今年は仕込みが終わらず、一旦手を止めれたのが明け方でした。
そこからPC立ち上げてみたものの、即寝落ち？気絶？した模様。
電気も暖房も付けっぱなし、PCはスリープ状態で一文字も打った形跡なし。

明日のご予約も沢山頂いているので、仕込みに入らなくてはなりません。
今夜も寝れそうにない。
年賀状は開き直り、お正月営業が終わってから書く事にします。
到着が例年より更に遅くなりますが、温かく見守って頂けたら幸いです。
このところ、無茶し過ぎないと自分に言い聞かせてるのになぁ…
先が思いやられる。